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応取

おうとり
名詞
1
標準
文例 · 用例
勝治の父、母、妹、みんな一応取り調べを受けた。
太宰治 花火 青空文庫
勿論小さい方の子にしたところで、それが自分の子であるか何うかは、その時の彼女の身のまはりを、一応取調べる必要もあるのであつたが、何だか似てゐるやうにも思へるので、それを自分に見るのは無論不愉快だつたが、連れてまで来られるのは、慄然とするほど厭であつた。
徳田秋声 花が咲く 青空文庫
間もなく堀の指図で、中泉が二人を長屋に呼び入れて、一応取り調べた上|訴状を受け取つた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
」「それも一応取り調べたんですが、別に紛失したらしい物品もないようです。
岡本綺堂 探偵夜話 青空文庫
こうなっては空しく引き揚げるのほかはなかったが、それでも年造の平素の行状や、死亡前の模様などを一応取り調べて置く必要があるので、年造と最も親しくしていたと云う隣家の大吉が表へ呼び出された。
かむろ蛇 半七捕物帳 青空文庫
その方一存で、胸の中へしまっておくべき事柄とは、ちがうではないか」「恐入りまする」「今一応取調べるが、その方の討取ったのは確に、相馬大作であろうな」「はっ」「よし退れ」「お耳に逆らって、恐入ります」 右源太は、心の中で、微笑しながら、詰所へ退ってきた。
直木三十五 三人の相馬大作 青空文庫
何故、予に、断りもなく、左様の処置を致す」「重々のお怒り、恐れ入りまするが、罪の有無は、とにかく、一応取調べませぬと」「とにかくも、一応もない」「いいえ。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
ああ云ふ放蕩者は実際の所を云ふと、死んでも別に差し閊へがないのだが、本官は一応取り検べる必要上お前を悲しませてみただけである。
横光利一 マルクスの審判 青空文庫