朱書
しゅしょ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
writing in red
文例 · 用例
篋の内に朱書あり、之を読むに、応文は鬼門より出で、余は水関御溝よりして行き、薄暮にして神楽観の西房に会せよ、とあり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
篋中の朱書、道士の霊夢、王鉞の言、呉亮の死と、道衍の請と、溥洽の黙と、嗚呼、数たると数たらざると、道衍|蓋し知ることあらん。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
境内わきの、左手の庵室、障子を閉して、……たゞ、假に差置いたやうな庵ながら構は縁が高い、端近に三寶を二つ置いて、一つには横綴の帳一册、一つには奉納の米袋、ぱら/\と少しこぼれて、おひねりといふのが捧げてある、眞中に硯箱が出て、朱書が添へてある。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
境内わきの、左手の庵室、障子を閉して、……ただ、仮に差置いたような庵ながら構は縁が高い、端近に三宝を二つ置いて、一つには横綴の帳一冊、一つには奉納の米袋、ぱらぱらと少しこぼれて、おひねりというのが捧げてある、真中に硯箱が出て、朱書が添えてある。
— 遺稿 『遺稿』 青空文庫
章の番号や、本の終わりと始まりを示す、伝統的に朱書きされてきた部分も、印刷時には空きのまま残されました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
本文の手写に専念する工房がある中で、イニシャルや朱書きに特化したところが生まれ、文様や装飾画にはまた、別の工房が専門にあたるといった分業化が進んでいきました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
安政二年、出羽の代官からかようの鼠に関し差し出した届けの朱書に、その鼠、色赤く、常鼠より小さく、腹白く、尾短しとある由(『郷土研究』二巻、白井博士「野鼠と竹実」)。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
泰不華元帥はその当時|西台の御史であったので、その事件の記録に朱書きをして、「鬼贓」としるした。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
テストを返却された生徒たちは、先生が正解のヒントを丁寧に朱書してくれた部分を必死に見直した。
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設計図面の重要な変更箇所が、現場の作業員に一目で伝わるように、リーダーが赤いペンで朱書した。
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契約書の草案を作成し、法務担当者が懸念事項を余白に朱書して戻してきた。
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