無常迅速
むじょうじんそく
名詞
標準
the (fast) pace at which life passes, and thus the nearness of death
文例 · 用例
無常迅速は実にわが国の風土の特徴であるように私には思われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
無常迅速、流転してやまざる環境に支配された人生の不定感は一方では外来の仏教思想に豊かな沃土を供給し、また一方では俳諧のさびしおりを発育させたのであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
死は眠なり、と言ふと、死は終なりと言ふと、思想の上に莫大の差違あり、一はエターニチイの基督教的思想より来り、一は無常迅速の仏教思想より来れり。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
無常迅速の境地に身を置きながら永遠といふものに對して居るやうな詩人をあの草庵の中に置いて想像したい。
— 島崎藤村 『芭蕉』 青空文庫
ふるればおちる葉となつてゐたあつい茶をのんで、ぢつとしてゐる、身心が水のやうにおちついてきた、生死事大、無常迅速。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
「一回月給を貰って、忽ち馘とは、これはまた無常迅速なものだね。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
女の肉体美が如何に果敢ないものか……無常迅速なものかという事を悟らせるにはこの六個の腐敗美人像だけで沢山なのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
無常迅速生死事大と仏家は頻りに嚇して居る、生は時としては大なる幸福ともなり、又た時としては大なる苦痛ともなるので、如何にも事大に違いない、然し死が何の事大であろう、人間血肉の新陳代謝全く休んで、形体・組織の分解し去るのみではない歟。
— 幸徳秋水 『死生』 青空文庫
作例 · 標準
人生は無常迅速、一日一日を大切に生きよう。
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古典文学には、無常迅速の思想が色濃く反映されている。
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彼は無常迅速という言葉を胸に刻み、悔いのない人生を送ろうと決めた。
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