花氷
はなごおり
名詞
標準
shaped ice with embedded flowers (e.g. a pillar, sphere, etc.)
文例 · 用例
車の止まったのは、坂を登りきってから、左と右とへ二回まがった、富士見町のある賑やかな通りであったが、行きついて見ると、それは花屋で、飾り窓の厚硝子の中に、さながら花氷のように薄桃のベコニヤが咲き乱れていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
場内はさながらに数千の人間を詰めた巨大な花氷のように冷たく凝固してしまっていた。
— 夢野久作 『二重心臓』 青空文庫
通がつて我慢して食ふハムサラダ峰月梅見とはハイカラの行く所でなし浅峰アーク燈味も素つ気もなく光り同花氷すきやの袖を風なぶる也奈貴余つ程の覚悟で女店員になり蛍石 ハムサラダが「我慢して食ふ」ものであつたり、女店員になるのに「余つ程の覚悟」が要つた時代であつたことをおもへ。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
虫カゴを愛し、風鈴をつり、竹を通して水音を聞く――といふ類の消夏法は、貧しいにはちがひないが、扇風機だの、冷房だの、花氷の柱を立てるなんていふ智惠よりも、はるかに、すぐれた頭腦である。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
然しそこにはたった一つの色として、咲いたままで凍らせられた、あの真夏の花氷のような炬燵があった。
— 河井寛次郎 『立春開門』 青空文庫
装飾用の花氷だったのである。
— 江戸川乱歩 『夢遊病者の死』 青空文庫
彼の慌だしい頭の中に巨大な真空のガラス瓶だとか、死体の花氷だとかの、荒唐無稽な幻影が浮んでは消えて行った。
— 江戸川乱歩 『蟲』 青空文庫
花氷の殺人その他 いま一つ書きもらせないのは、花を封じこめた防暑用氷柱による殺人の着想である。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
作例 · 標準
夏のイベントで、美しい花氷が会場を涼やかに彩っていた。
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花氷は、その儚さと美しさで人々を魅了する。
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職人の手によって作られた花氷は、まるで芸術品のようだ。
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