絶域
ぜついき
名詞
標準
文例 · 用例
頭がようやく冴えて来た、足許の岩では、偃松が近くは緑に、遠くは黯くなって、蜿ねっている、天外絶域の、荒れはてた瘠土にまで、漂って来た、緑の垂直的終点を、私は今踏んでいるのだ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
私の家は、東京府下の三鷹町の、ずゐぶんわかりにくい謂はば絶域に在るので、わざわざ此の家にまで訪れて來るのは、よほどの苦勞であらうと思はれる。
— 太宰治 『小照』 青空文庫
こんな島へも昔、※から支那の冊使を載せて来る船が通ったのみならず、十八、九世紀の替り目からは西洋の探検船が渡って珍しい島物語を絶域に伝えることになった。
— ――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ―― 『南嶋を思いて』 青空文庫