色音
いろね
名詞
標準
文例 · 用例
狂言は――これも後に知ったのであるが――一番目「赤松満祐梅白旗」、中幕「勧進帳」、二番目「人間万事金世中」で、大切には「魁花春色音黄鳥」という清元常磐津掛合いの浄瑠璃が附いていた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
』色音は絶えつ、――醉ひざまの心あがりに、さざめき散りし飜れ葉は、糸絡みせし舞の羽の、つと舞ひさして、噤みぬ、下に落ち敷きぬ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
二こよひ濕める夕月の人醉はしめの寂みに、そことしも無きささやきの慣れし色音に聞きとれつ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
*『太平洋畫會畫集』に序す鈴蘭の歌一『深山樒の小枝にも、花はほのかにくゆる日を、日雀、日雀女、そなたには、母御が無いか、子が無いか、何故に色音の濕るや。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
春やあらぬわが身ひとつは花鳥の あらぬ色音にまたなかれつゝとある末に、もゝのさかりの人の名をおもひて、 もゝの花さきてうつろふ池水の ふかくも君をしのぶころかなとある。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫