禅坊主
ぜんぼうず
名詞
標準
Zen monk
文例 · 用例
それにつけても、その大根を拾ひあげるとき、私は何だかきまりが悪かつた、禅坊主らしくもない羞恥感である、古徳先聖の勝躅を再思三考せよ(巻煙草の吸殼を拾ふ場合は別である、それは恥ぢなければならない、恥づべき享楽のあらはれだから)。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
まことに久しぶり行乞の旅である、絡子をかけることを忘れたほど、あはてゝいそいだ(これは禅坊主として完全に落第だ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
一時の感動に駆られて、さういふことを申す仁がよくありますが、そんなことでは禅坊主の修業には迚も耐へられませんぢや。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
禅坊主の書いた法語とか語録とか云うものを見ると魚が木に登ったり牛が水底をあるいたり怪しからん事|許りであるうちに、一貫して斯う云う事がある。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
所謂禅味と云うものを解釈した人があるかないか知らないが、禅坊主の趣味だから禅味と云うのだろう。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
そうして禅坊主の悟りと云うものが彼等の云う通りのものであったなら余の解釈に間違はなかろうと思う。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
この禅坊主の問答のような二人の会話のやりとりで、由良も久しぶりに明るくなって温泉場へ登っていくと、今まで二人の声を聞いて隠れていたのであろう、急に、草むらの中からごそごそ信者が現れて来ると、何思ったのか二人の方に向って嶮しい顔つきをして降りて来た。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫
」といふと、にやりと笑つて、黄檗の禅坊主がするやうに、いかにも意味がありさうに一寸指先きで自分の胸元を指して見せる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
禅坊主が庭の落ち葉を黙々と掃く姿には、言葉を超えた修行の厳しさを感じる。
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その古い寺には、厳格な禅坊主たちが共同生活を送る禅堂が併設されている。
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「喝!」という禅坊主の鋭い声が、静まり返った本堂に響き渡った。
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