棄捐
きえん
名詞動詞-サ変
標準
donation
文例 · 用例
此夜はしかも雪になりて、すこしあけおきたる戸口よりもふりこむ風にあかしもきえんとするゆゑ、戸をさし炉のはたにありて戸棚の七兵衛にいふやう、蒲団はしきおきたり、そこにありて眠り玉ふな。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
松は彼のゆくまえに来て、もうだいぶ飲んだのだろう、もつれるような舌で頻りにきえんをあげていた。
— 山本周五郎 『嘘アつかねえ』 青空文庫
曇った、なま暖たかいような晩だったが、信吉は「やなぎ屋」の台板へ凭れかかって、いい気持そうに酔っている松のきえんを、なんの感動もなく、聞いていた。
— 山本周五郎 『嘘アつかねえ』 青空文庫
甲斐はわずかに遅刻しただけであるが、座はもう賑やかになり、奥山大学はもう酔って、高い声でなにかきえんをあげていた。
— 第一部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
甲斐が酔いつぶれるまで、奥山大学はきえんをあげつづけた。
— 第一部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自身の財産の一部を、匿名で慈善団体に棄捐することを決めた。
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この図書館は、ある篤志家による多額の棄捐によって設立されたものである。
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古くからの地域の慣習で、収穫物の一部を神社に棄捐する。
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