白眼
はくがん
名詞
標準
文例 · 用例
ただ一つ異なるところは自然主義が社会性を重要視し、現実生活を正視しようとしたに反し、高蹈派は人間社会を白眼視して、真の孤独的な貴族主義に徹入し、独善生活の雲の中に入り込んでしまったことだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
譬へば或る時、大目玉を引ン剥いて、毛剃が白眼※した百萬の唐船も斯くやと許り。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
いつも文壇から白眼視されてる、僕等の長い「詩人の嘆き」が、今日昭和の文壇で、かうした反響を見ることは意外であつた。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
」 と半分目を眠って、盲目がするように、白眼で首を据えて、天井を恐ろしげに視めながら、「ものはあるげにござりまして……旧藩頃の先主人が、夜学の端に承わります。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
……按摩の白眼、癩坊の鼻、婆々の逆眉毛。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
……その時、白眼の座頭の首が、月に蒼ざめて覗きそうに、屋の棟を高く見た……目が鋭い。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
左の一眼べとりと盲い、右が白眼で、ぐるりと飜った、しかも一面、念入の黒痘瘡だ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
二十二「痘瘡の中に白眼を剥いて、よたよたと立上って、憤った声ながら、(可懐いわ、若旦那、盲人の悲しさ顔は見えぬ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫