白蝶
しろちょう異読 シロチョウ
名詞
標準
any butterfly of family Pieridae (incl. the white butterflies and the sulfur butterflies)
文例 · 用例
山下の村人に山の名を聞くと、あれが蝶ヶ岳で、三、四月のころ雪が山の峡に、白蝶の翅を延しているように消え残るので、そう言いますという。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
十幾階の角形の建築物や、工場の煙突の上に、白蝶の翼をひろげたように、雪の粉を吹いて、遠くはこんもりと黒く茂った森、柔かい緑の絨氈を畝ねらせる水成岩の丘陵、幾筋かの厚襟をかき合せたカスケード高原の上に、裳裾を引くこと長く、神々しくそそり立つ姿であった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
卓子台の上に、一尺四五寸まわり白木の箱を、清らかな奉書包、水引を装って、一羽、紫の裏白蝶を折った形の、珍らしい熨斗を添えたのが、塵も置かず、据えてある。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
それから緋縅蝶、紋白蝶なども採集した。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
と、紋白蝶がヒラヒラ飛んで来た。
— 原民喜 『焔』 青空文庫
その心願はおのれが過去の罪を人に覚られず、黒沼幸之助と末長く添い遂げらるるよう、併せてその邪魔になる佐藤孫四郎の命を縮めるよう……詰まりは恋に眼が眩んで、白蝶の邪法を行なうことになったのでござります。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
この頃は町方の手が廻ったらしいので、白蝶の一件は暫く中止するように幸之助は注意したが、中途で止めては心願が破れると云ってお近は承知しないばかりか、却って幸之助に迫って、お冬らの警戒を命じた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
けふ始めてことしの蝶を見た、紋白蝶一羽。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
作例 · 標準
春の陽気に誘われて、庭にはたくさんの白蝶が舞っていた。
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白蝶が花から花へと軽やかに飛び回る。
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子供の頃、白蝶を追いかけて野原を走り回ったものだ。
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