他我
たが
名詞
標準
other self
文例 · 用例
」「哲學は自分のアンティテーゼ、自分の他我 Alter Ego をもつて始めなければならぬ。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
従来の主観・客観の概念においては、主観は自我といわれ、これに対して客観は非我と呼ばれたが、非我は他我即ち他の人間でなくて物の世界のことであった。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
個人意識というものは、この実在の原始の状態より分化して生じたものであるのみならず、その存在の必須の要件としてこれに対立する他我の存在を予想している。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
欠陥ある個人意識が独立自全なる真生命に帰一せんがために、おのれに対立する他我を呼び求むる心である。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
社会、他我に向つて戦はれる争闘は時として絶ゆることがある。
— 吉田絃二郎 『沈黙の扉』 青空文庫
例へば私は他我の認識について、マックス、シェーラーと共に他我知覺説を信ずるものであるが、此は對立的な認識我に執着し、知的作用を單にそれに依屬するものと考へては解す可らざるものである。
— 増田惟茂 『知的作用と感情と』 青空文庫
如上の意味の感情又は内容と働きとの統一裡に働くものとしての知覺に初めて他我認識の根柢を認める事が出來るのである。
— 増田惟茂 『知的作用と感情と』 青空文庫
例えば、人の死するがごとき、これを夢と同一に解釈し、一我ここにありて他我ほかに遊ぶより、死の起こるなりと信ぜり。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫