蓬頭垢面
ほうとうこうめん
名詞
標準
(with) unkempt hair and dirty face
文例 · 用例
蓬頭垢面、襤褸を身に包み、妻子なく、家産なく、たゞ一ヶの大桶をコロガシ歩いて、飄遊風の如く、其処の花蔭、此処の樹下と、一夜一夜の宿りも定まらず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
蓬頭垢面、窮鬼のごとき壮佼あり、「先生!
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
美妙が私と同齢の青年であるとは前から聞いていたが、私の蓬頭垢面に反対えてノッペリした優男だったから少くも私よりは二、三歳|弱齢のように見えた。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
○ 蓬頭垢面身に襤褸をまとい薦を被り椀を手にして犬と共に人家の勝手口を徘徊して残飯を乞うもの近来漸くその跡を絶てり。
— 永井荷風 『偏奇館漫録』 青空文庫
慈善心を食ふ 観音さまの周りの雑沓の中を、文字通り蓬頭垢面、ボロを引き摺った男が、何か分らぬことを口の中でモヅモヅ呟きながら、ノロノロと歩き廻ってゐる。
— 添田唖蝉坊 『乞はない乞食』 青空文庫
その間余は幾度か蓬頭垢面の我が身を顧みて自ら憐れむの情に堪へなかつた。
— 自序 『大植物圖鑑』 青空文庫
文字どおりな蓬頭垢面を持った彼が、約ふた月ほど後、山から里へ下りて来た。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
その身なりも名和一族のきらびやかにひきかえて、彼は島以来の荒海藻にひとしい囚衣のままだし、もとより冠はいただかず、蓬頭垢面そのものだった。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
何日も家に閉じこもっていた彼は、蓬頭垢面で現れた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は研究に没頭しすぎて、自分の身なりが蓬頭垢面になっていることにも気づかなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
山奥で遭難した彼は、救助されたときには蓬頭垢面だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash