軍鑑
ぐんかん
名詞
標準
文例 · 用例
この時の有様を『甲陽軍鑑』に、「敵味方三千七百の人数入り乱れて突いつ突かれつ伐つ伐たれつ互に具足の綿噛みを取り合ひ組んで転ぶもあり首をとつて立ちあがれば其首は、我主なりと名乗つて鑓つけるを見ては又其者を斬り伏せ後には十八九歳の草履取りまで手と手を取合差違へ候」とある。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
『甲陽軍鑑』一六に、馬に薬を与うるに、上戸の馬には酒、下戸の馬には水で飼うべし、馬の上戸は旋毛下り、下戸は旋毛上るとあり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『甲陽軍鑑』巻十六に、馬の百|曲を直すよう云々、左の頸筋に指にて水という字を書き、手綱をよく握りてすなわち不動の縛の縄|観じて馬の額に取鞆(?
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
一、七月頃、蒸気船桜嶋といふふねを以て薩州より長州江使者ニ行候時被頼候而、|無拠長州の軍鑑を引て戦争セしに是ハ何之心配もなく、誠ニ面白き事にてありし。
— 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて 『手紙』 青空文庫
此は「甲陽軍鑑」の笠の小まといで見ても知れる様に、まといの中で、類の多い物であつたと見える。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
北条家の大道寺氏の小まといは、九つ提燈であつた(甲陽軍鑑)。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
白石はかの「甲陽軍鑑」の記事から、其北条氏起原説を採つてゐる(白石紳書)。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
其形は、考へ知る事はおぼつかないが、古くはまといが甲州方の標識になつて居たと思はれる根拠(関八州古戦録・甲陽軍鑑・仙道記・平塞録)がある。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫