席末
せきまつ
名詞
標準
文例 · 用例
例の貧乏学生の多い席末の座につかねばならないことで、若君が迷惑そうな顔をしているのももっともに思われた。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
一同感激措く能はず、我また席末を忝うすれども、眼疾の篤きをもつて幽かにただ拝し奉るのみ。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
その時余は大概四十何人の席末を汚すのが例であったのに、先生は※然として常に二三番を下らなかったところをもって見ると、頭脳は余よりも三十五六枚|方明晰に相違ない。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
あとは勝手次第に席に着くんださうだが、体操の教師丈はいつも席末に謙遜すると云ふ話だ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
あとは勝手次第に席に着くんだそうだが、体操の教師だけはいつも席末に謙遜するという話だ。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
席末には若衆形や色子などの美少年が侍している。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
するとその時に、当時の最年少者として席末に控えておられました斎藤先生が、突然に立上られまして、今でも評判に残っておりますほどの有名な反対意見を吐かれました。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
席末から甚だ僭越と思うけれども、学術のためには止むを得ないと思うから敢えて発言するのであるが、私は諸君と全然正反対の意見を、この論文に対して持っている者である。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫