角棒
かくぼう
名詞
標準
文例 · 用例
鉄で作った金平糖のようなえらの八方へ出た星を、いくらか歪みなりにできた長味のある輪から抜き取るのや、象牙でこしらえた小さい角棒の組合せから、糸で繋いだ、それよりも小さい砕片を潜らせるのや、いろんなのがあった。
— 徳田秋声 『挿話』 青空文庫
焼火箸をいきなり尻にあてることや、六角棒で腰が立たなくなる程なぐりつけることは「毎日」だった。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
弁士がいるんだ、ちアんと」「六角棒の方が似合うぞ!
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
八尺余の八角棒が彼の前におかれていた。
— 坂口安吾 『花咲ける石』 青空文庫
夢想権之助の棒は四尺二寸で円く軽いが、今日の相手のは八尺の八角棒。
— 坂口安吾 『花咲ける石』 青空文庫
選ばれた相手は棒使いで、八尺余の八角棒を持って庭に現れて控えていた。
— 坂口安吾 『青春論』 青空文庫
弓を捨てると、馬超は、銅づくりの八角棒を持って、張飛を待った。
— 図南の巻 『三国志』 青空文庫
出雲守参る 武蔵はかつて、雲州松平家で家士と試合をしたことがあるが、八尺余の八角棒を持った強力の者が、書院の階段を下りる武蔵を待ち受けて、一気に薙ぎ倒そうとした。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫