才物
さいぶつ
名詞
標準
talented person
文例 · 用例
闇商売の手伝いをして、一挙に数十万は楽にもうけるという、いわば目から鼻に抜けるほどの才物であった。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
血が血だけに胡風になじむことも速く、相当の才物でもあり、常に且※侯単于の帷幄に参じてすべての画策に与かっていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
天下の豪傑、頭山満が来たというので、才物の菊地市長尊大ぶって、羽根づくろいをするために待たせたものらしいという後人の下馬評である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
殊に信綱の如きは、智惠伊豆と呼ばれし人にて、幕府三百年間、第一等の才物也。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
「何々殿の息子の某はなかなかの才物で、年が若いに似ず四十歳くらいの才覚をもっている。
— 上村松園 『旧作』 青空文庫
わしが指図するまで、手出しはならぬ」「益満は、何うしておりましょう」「あれも、一代の才物じゃが、世上の物事は、そうそうあれの考え通りに行くものでもない。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
よく働く――親爺に似て、なかなかの才物じゃ」「はっ――それでは、万事、お任せ下されますか」「うむ」「では、早速に――」 平は、こう云って、腰を上げたが「横目付は、和田と、四ツ本に致しまして、大目付は――」 平は、首を傾けて「川上――これなら、藩中で、公平の噂の高い男ゆえ――」「川上か。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
なかなかの才物だとしきりに誉め称やし、あの高ぶらぬところがどうも豪い。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして才物と評判だった。
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彼女は才物だが、決して驕り高ぶることはない。
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あの会社には、多くの才物が集まっている。
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