町通り
まちどおり
名詞
標準
文例 · 用例
夕方は皆が食ひ物のことを考へて、きたない料理屋のごてごてしてゐる、工場裏の町通りを歩いてゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
やたら凸凹した、狹くきたない混雜の町通り。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
やたら凸凹した、狭くきたない混雑の町通り。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
私は元町通りの海外衣裳問屋で極彩色の身の廻りのものを二、三買ってチタ子に与えました。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
」 女房は、ふと気がさしたか、町通りの向う角へ顔を向けた、短冊の舌は知らん顔で、鶏頭が笑っている。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
もともと片方は暗い二條通に接してゐる街角になつてゐるので、暗いのは當然であつたが、その隣家が寺町通りにある家にも拘らず暗かつたのが瞭然しない。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
町並で山下通りの電車線路の近くは、表町通りの熾烈なネオンの光りを受け、まるで火事の余焔を浴びているようである。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
そしてそのうちには子供だから摘むのにもぢき飽きるだらうよ」「でも」「まあ、いゝから……」 ひろ子の家は二筋三筋|距つた町通りに小さい葉茶屋の店を出してゐた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫