辻自動車
つじじどうしゃ
名詞
標準
taxicab
文例 · 用例
辻自動車が疾走する、満月、天主閣、車が湖畔を疾走するとき、再びロップは僕に傾倒した。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
行員はその日のゼッテルベルグ老人の樣子をあらまし語り終ると、何の用事でどこへ行つたかは分らぬが、その時老人がすぐ近所の町角に駐車してゐる辻自動車に乘つたといふことを傳へて、ひよいと傍の窓を開くと、「あア、あすこにゐるあの自動車ですよ。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
」 その詞に躍り上つてそこへ駈けつけると、ソオルは件の辻自動車運轉手ヘルベルグを發見した。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
一町場ほど行くと、ソオルは別の辻自動車を北マラアストランド街へ急がせた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
何しろひどい雪降りで十分には分りませんでしたが、どうも辻自動車だつたやうで、中から一人の男が降りてくると入口の方へ歩いて行きました。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
が、その辻自動車に乘つて來たといふだけでも正に絶好の手掛りだつた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
一年前|紐育の大通で、せつせと辻自動車を扱き使つたお蔭でさ。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
通り過る電車は割合にすいていて、辻自動車ばかりが行先の見えぬほど街の角々に徘徊している。
— 永井荷風 『つゆのあとさき』 青空文庫
作例 · 標準
大正時代の街を、クラシックな外観の辻自動車が走り抜けていく。
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当時は辻自動車に乗ることが、一種のステータスシンボルだった。
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停留所に並ぶ辻自動車の列が、近代化の波を感じさせる。
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