盆石
ぼんせき
名詞
標準
tray-landscape foundation stone
文例 · 用例
雲飛は所謂る掌中の珠を奪はれ殆ど死なうとまでした、諸所に人を出して搜さしたが踪跡が全で知ない、其中二三年|經ち或日|途中でふと盆石を賣て居る者に出遇た。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
近く甲州路の國師嶽甲武信嶽、秩父の大洞山雲取山、信州路では近く淺間が眺められ、上州路の碓氷妙義などは恰も盆石を置いたが如くに見下され、ずつとその奧、越後境に當つた大きな山脈は一齋に銀色に輝く雪を被いてゐた。
— 草鞋の話旅の話 『樹木とその葉』 青空文庫
鉢物、盆石、水盤などが、霞形に壇に並んだ、広い庭。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
走水から掛けて盆石の如き猿島が攫めさうである。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
それからまた、紀州に鉄砂あるを、従来記したものないよう書いたが、それは和歌山県の分だけでの事で、『紀伊続風土記』九三に、砂鉄|牟婁郡(三重県)尾鷲郷に産す盆石に添えて観美なりと出づ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
淡路がまるで盆石のように真面に眺められた。
— 徳田秋声 『蒼白い月』 青空文庫
その私の言葉尻をとらえて、B君は盆石のことを話しだしたことがあった。
— 豊島与志雄 『必要以上のもの』 青空文庫
盆石といっても、主として水石であって、それも加工しない天然自然のものだけを好んでいたらしい。
— 豊島与志雄 『必要以上のもの』 青空文庫
作例 · 標準
黒いお盆の上に白い砂で風景を描き、そこに盆石を置いて山や島を表現した。
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盆石の教室で、先生は石の置き方一つで全体の印象が大きく変わることを教えてくれた。
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彼は趣味で盆石を嗜んでおり、床の間には見事な作品が飾られていた。
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ウィキペディア
盆石(ぼんせき)とは、白い砂と小さな自然石を用いて、漆塗の盆の上に小さな庭園を形成する縮景芸術である。主に、茶事や茶会などで、茶室に飾られることが多い。室町時代に、足利義政が確立したと言われている。
出典: 盆石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0