馬市
うまいち
名詞
標準
horse market
文例 · 用例
)(おお、諏訪の湖の辺まで馬市へ出しやすのじゃ、これから明朝お坊様が歩行かっしゃる山路を越えて行きやす。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
それで、孤家へ来さっしゃる山路で富山の反魂丹売に逢わしったというではないか、それみさっせい、あの助平野郎、とうに馬になって、それ馬市で銭になって、お銭が、そうらこの鯉に化けた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
またある時、須利耶さまは童子をつれて、馬市の中を通られましたら、一|疋の仔馬が乳を呑んでおったと申します。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
ご自分の袖で童子の頭をつつむようにして、馬市を通りすぎてから河岸の青い草の上に童子を座らせて杏の実を出しておやりになりながら、しずかにおたずねなさいました。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
永遠に、怠惰に、眠たげに北方の馬市場を夢の中で漂泊いながら。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
)(おゝ、諏訪の湖の辺まで馬市へ出しやすのぢや、これから明朝御坊様が歩行かつしやる山路を越えて行きやす。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
何と、おらが曳いて行つた馬を見さしつたらう、それで、孤家で来さつしやる山路で富山の反魂丹売に逢はしつたといふではないか、それ見さつせい、彼の助倍野郎、疾に馬になつて、それ馬市で銭になつて、お銭が、そうら此の鯉に化けた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
廃墟は廃墟としての命もちつゝ羅馬市の空に聳えてとこしへなるべし。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫