押し潰す
おしつぶす
動詞
標準
文例 · 用例
だしぬけに低い押し潰すやうな声で呼びかけるのが聞えた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
わが成吉思汗軍は、明朝砂漠の太陽が、塔米児の川波を真っ赤に彩る前に、この札荅蘭城を一揉みに押し潰すは、それこそ、この両腕で仔羊の口を引き裂くよりも易々たることだ。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
例えば、「東と西のたたかい」という表現であらわされている両民族の融合しがたさについて、又「精神を押し潰すようにのしかかって来る支那民族の憎悪の念に打ちのめされ」る感覚。
— 宮本百合子 『「揚子江」』 青空文庫
――この怪物を押し潰す、ただそれだけのために、人はピストルを己の脳漿にぶちこむことすらある。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
何もかも押し潰すような雨音と、何もかも貫き通すような閃光とは、人の心を躍らせます。
— ――「正夫の童話」―― 『白い朝』 青空文庫
水も、空氣も、日光も總て陰鬱な、押し潰すやうなきらめきを立ててゐた。
— PECHEURS D'ISLANDE 『氷島の漁夫』 青空文庫
中には直径数メートルに及んで、落ちる折に厳丈な建物を押し潰す位の重さを持つてゐるものがある。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
――人間を丸ごと押し潰すやうな材木や石ぢやないよ。
— 十萬兩の行方 『錢形平次捕物控』 青空文庫