幻辞.com

袢纒

袢纒
名詞
1
標準
文例 · 用例
余等の近くに鐵の赤く塗つた勾欄へ倚りかゝりながら遠くを見て居る印袢纒の一群がある。
長塚節 旅の日記 青空文庫
「はてな、落としでも――」 振り向くと、めくら縞長袢纒の頸に豆絞りを結んだ男が、とっとと彼方へ駈けて行く。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
盲目縞の長袢纒、首に豆絞りを結んでいる。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
御用帳   お人違いでござんしょう「野郎、どうもこのへんで消えたようだて――はあてね」 妻恋坂影屋敷の鎧櫃の底で拾った小判を、神田の昌平橋ですり取られたいろは屋文次、掏摸を追って三味線堀までくると、今まで眼の先を走っていた盲目縞長袢纒に首に豆絞りを結んだ当の男が、ふっと見えなくなった。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
」 ぽかんとして見あげる顔の上へ、里好は大あわてにあわてて、手早く脱ぎ捨てた長袢纒をふわりと掛けてしまった。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
」 と、いう声に二人が驚いて振り向くと、いつのまにおりて来たのか、文次の袢纒に、愛刀帰雁を引っつかんだ篁守人の立ち姿!
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
股引に袢纒、頬被りといふ凝つた職人姿は藝者が多かつた。
田畑修一郎 盆踊り 青空文庫
そこに腐ったような袢纒がかけ流してある。
久生十蘭 金狼 青空文庫