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そそぐ

そそぐ
動詞
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標準
文例 · 用例
麥萩原朔太郎麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに汽車の窓より眺むれば麥の青きに驚きて疲れし心が泣き出せり
萩原朔太郎 青空文庫
その凝固した空気の中から絞り出されるように油蝉の声が降りそそぐ
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
手も清め、口もそそぐ
泉鏡花 燈明之巻 青空文庫
加奈江は茶の間の隅に坐って前の坪庭の山茶花の樹に雨が降りそそぐのをすかし見ながら、むかしの仇討ちをした人々の後半生というものはどんなものだろうなぞと考えたりした。
岡本かの子 越年 青空文庫
」(蓮月、偈を繰り返し乍ら香湯を盥の仏にそそぐ
岡本かの子 ある日の蓮月尼 青空文庫
外には程近い山王台の森から軒の板庇を静かにそそぐ雨の音も佗しい。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
つらつらつらつらと、動くのに濡色が薄油に、ほの白く艶を取って、降りそそぐ雨を露に散らして、細いしぶきを立てると、その飛ぶ露の光るような片輪にもう一つ宙にふうわりと仄あかりの輪を大きく提灯の形に巻いて、かつそのずぶ濡の色を一息に熟と撓めながら、風も添わずに寄って来る。
遺稿 遺稿 青空文庫
従って女の口を洩るる点々の血も、彼処に手洗水に湧く水脈に響いて、緋葉をそそぐ滝であった。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫