門浪
となみ
名詞
標準
waves in narrow straits
文例 · 用例
これから稻垣小左衞門は百日経ってもお刀が出ません処からお暇が出ると云う、稻垣小左衞門浪々のお話でございまする。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
唯、初演以来の約束は民谷伊右衛門浪宅・お岩産室の場は、蚊帳を吊ることになつてゐる。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
併し、「に」に方嚮(到着地)を示す用例は無いかというに、やはり用例はあるので、「粟島に漕ぎ渡らむと思へども明石の門浪いまだ騒げり」(巻七・一二〇七)。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
日南は、眞山青果とともに雲右衛門浪曲の原作者であるが、考證に基礎をおく彼の著作は期せずして「假名手本忠臣藏」の荒唐無稽性を解説し、釋明する重大な役目を果す結果となつたのである。
— ――忠臣藏は何故流行するか―― 『生きている忠臣藏』 青空文庫
甲府のまちはずれに仮の住居をいとなみ、早く東京へ帰住したく、つとめていても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく経ってしまった。
— 太宰治 『春昼』 青空文庫
甲府のまちはづれに假の住居をいとなみ、早く東京へ歸住したく、つとめてゐても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく經つてしまつた。
— 太宰治 『春晝』 青空文庫
測量部の測夫たちは多年こうした仕事に慣れ切っていて、一方では強力人夫の荒仕事もすると同時にまた一方ではまめやかな主婦のいとなみもするのである。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
できるだけからだをちぢめて眼を細くして、ひとなみに、ブウウ、ブウウとうなってごまかしておりました。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫