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箱提灯

はこぢょうちん
名詞
1
標準
文例 · 用例
その混雑のなかを押し分けて、箱提灯がゆらりゆらりと往ったり来たりしているのが外記の眼についた。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
江戸|町の角から箱提灯のかげが浮いて出た。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
」と言ひ/\、先きに立つた平七は圓に柏の紋の附いた箱提灯を振り照らして、道を開いた。
上司小劍 父の婚禮 青空文庫
なお古風なるは、婦女子の夜行に重大なる箱提灯を僕に持たする者もあり。
福沢諭吉 旧藩情 青空文庫
その加儀として、去年元服した若い者を請待する――招待された客は、おのおのに箱提灯を持たせ、髪も異様に結い廻し、すべておかしき形を旨として出立する。
年魚市の巻 大菩薩峠 青空文庫
御駕籠脇は黒蝋の大小さした揃いの侍が高端折に福草履と、九尺おきに提げたお小人の箱提灯が両側五六十、鬼灯を棒へさしたように、一寸一分の上り下りもなく、粛々として練って来ました。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
油紙を張った箱提灯は風から囲ってあるため、役人たちの姿は見えるが、中庭のほうへは光がささなかった。
山本周五郎 さぶ 青空文庫
わけても細川家の家士七百余人は、高張、箱提灯、騎馬、駕、足軽などの順に――他の三藩より一足先に、そこから行列を進め、五十四万石という大藩だけに、見る眼も物々しい限りだった。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫