引けを取る
ひけをとる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to be outdone (by)
文例 · 用例
もうあなたぐらい学問をすれば、どこへ出たって引けを取るんじゃないんだからね。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
というのは、お角さんは、啖呵は切れて、鼻っぱしの強いことは無類であって、この点では贅六人種などに引けを取る女ではないが、悲しいことには字学の方がいけない。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
苟めにもお前が引けを取るようなことなら、お父さんお母さんが先にお断り致しますわ」「するともっと変なことになりますのね」「何んなことに?
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
この新旧二つの例はいずれも颱風として今度のいわゆる室戸颱風に比べてそれほどひどくひけをとるものとは思われないようである。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
この點だけについて云へば、一生をさういふ修行に暮した高徳といはれる者に比べたつて敢てひけをとるものではないと思はれた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
その二品だけでも三|人のお嫁さんの贈り物にくらべて、けっしてひけをとるようなことはありませんでした。
— 楠山正雄 『鉢かつぎ』 青空文庫
そう云う事にかけて、ひけをとるような、おとなしい生徒は、自分たちの中に一人もいない。
— 芥川龍之介 『父』 青空文庫
當人にして見ると、生來の負けぬ氣から、毛嫌されると知れば知る程藝事にも人一倍勵んで、ひけをとるまいとするのが、時には喧嘩面になり兼ない。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫