疫鬼
えきき
名詞
標準
gods or demons that cause epidemics
文例 · 用例
『日本百科辞典』巻七、追儺の条にも明示された通り、当夜方相は戈で盾をたたき隅々より疫鬼を駈り出し、さて十二獣を従えて鬼輩を逐い出すのだ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかるに後世方相の形が至ってにくさげなるより、方相を疫鬼と間違えたとみえ、安政またはその前に出た『三世相大雑書』などに、官人が弓矢もて方相を逐う体を図したのをしばしばみた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
本邦にも善相公と同臥した侍童の頭を疫鬼に槌で打たれ病み出し、染殿后を犯した鬼が赤褌に槌をさしいたといい、支那の区純ちゅう人は槌で鼠を打ったという(一八六九年板、トザーの『土耳其高地探究記』二巻三三〇頁。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
(異聞総録) 疫鬼 紹興三十一年、湖州の漁師の呉一因という男が魚を捕りに出て、新城柵界の河岸に舟をつないでいた。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
呉はあくる日、上陸してその民家をたずねると、家には疫病にかかっている者があって、この頃だんだんに快方に向かっているという話を聞かされたので、ゆうべ語っていた者どもは疫鬼の群れであったことを初めて覚った。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
下 源叔父が紀州をその家に引取りたりということ知れわたり、伝えききし人初めは真とせず次に呆れ終は笑わぬものなかりき。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
今日御仲人様がおいでになりまして、私の手紙に対するあなたの御返事を承わり、且つ、あなたの御一身上の秘密を伝えききましたとき、嬉しいというよりも、むしろびっくりしてしまいました。
— 小酒井不木 『秘密の相似』 青空文庫
警戒するような目つきでしばらく見ていたがやがて、「いいえききませんでした」 とはつきり答えた。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
作例 · 標準
古文書には、疫病が流行した際、疫鬼を鎮めるための儀式が記されている。
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昔の人々は、疫鬼が村に入り込むのを防ぐため、門に護符を貼ったという。
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病が蔓延する世の中では、疫鬼の存在を信じ、恐怖する人々も少なくなかっただろう。
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ウィキペディア
疫鬼(えきき)は、中国に伝わる鬼神あるいは妖怪。疫病を引き起こすなどして人間を苦しめる。行疫神(ぎょうえきしん)などとも書かれる。
出典: 疫鬼 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0