爪印
つめいん
名詞
標準
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文例 · 用例
ここの処へただちょっとお前の前肢の爪印を、一つ押しておいて貰いたい。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
判は持参致しませんと申しましたら、爪印でもいいつて仰有るんでせう。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
とうとう自分で名前を書いて爪印して来たんですが、一体それは何ていふ書付なんでせう。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
おとよは省作のために二年の間待ってる、二年たって省作が家を持てなければ、その時はおとよはもう父の心のままになる、決して我意をいわない、と父の書いた書付へ、おとよは爪印を押して、再び酒の飲み直しとなった。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
さし入れ通知の紙に、ふうち草鉢植一とかかれていてわたしはその下に、赤いにくで爪印をおしたのだった。
— 宮本百合子 『解説(『風知草』)』 青空文庫
口書清書に実印、爪印をさせられた。
— 森鴎外 『護持院原の敵討』 青空文庫
「雑誌なンていくらにも売れやしないよ、月遅れぢやないか、屑屋へ持つて行くと、これだけで五銭位には買ふよ」「そんな事を言はないで、ねえ、買つとくれよ」「ここは判こがなくちや買へないンだぜ」「爪印でいいンだらう?
— 林芙美子 『子供たち』 青空文庫
麦を一升買ふために、回読会の雑誌を売り歩いたり、判このかはりに爪印ではどうかと尋ねてゐる子供のことを考へると、何だか腹が立つやうに淋しかつた。
— 林芙美子 『子供たち』 青空文庫
作例 · 標準
拇印を押すべきところに、間違えて爪印をつけてしまった。
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書類に血判の代わりに爪印を押し、固い決意を示した。
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「はんこがないなら、爪印でいいからここに跡をつけておけ」
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