千手観音
せんじゅかんのん
名詞
標準
thousand-armed Avalokiteshvara
文例 · 用例
敵の飛行機の音を聞きつけてその方向を測知するという目的のために、文明国の陸軍では、途方もなく大きな、千手観音の手のようなまたゴーゴンの頭のようなラッパをもった聴音器を作っている。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
これがために、いわゆるストロボスコープ的効果によって、進行せる自動車の車輪だけが逆回りをしたりするような怪異が出現し、舞踊する美人が千手観音に化けたりするのである。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
されば氏郷は明日名生の城に引かかったが最期である、よしんば政宗が氏郷に斬って掛らずとも、傍観の態度を取るだけとしても、一揆方の諸城より斬って出たならば、蒲生勢は千手観音でも働ききれぬ場合に陥るのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
また梯子を上りて五色の滝、大梵天、千手観音などいうを見る。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
村山知義はエネルギッシュな千手観音右手に小説、左手に戯曲さらに君は映画にまで接吻した接吻の責任は君が負へ。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
然ルニ、本願ト同様ナル着想ハ、本願出願以前ニ、帝国領土内ニ於テ存在シ、且|遍ク知ラレタルトコロニシテ、例エバ奈良唐招提寺金堂ニ保管セラレアル千手観音立像ハ、四十臂ヲ有ス。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
仍リテ本願ハ其ノ出願以前ニ於テ、公知ニ属スルヲ以テ、特許法第一条ニ該当セザルモノト認ム』 審査官は、千手観音を持ち出して、この出願を一蹴したのであった。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
(千手観音を担ぎだすなんて、こいつは、いよいよ以て非常識だ。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
作例 · 標準
お寺の秘仏、千手観音菩薩の優美な姿は、訪れる者を静かに癒す。
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ウィキペディア
千手観音 は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。
出典: 千手観音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0