晴雨計
せいうけい
名詞
標準
barometer
文例 · 用例
古い昔の天測器械や、ドルイドの石垣などは別として、本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い。
— 寺田寅彦 『言語と道具』 青空文庫
敏感な重藤は、正確な晴雨計のように、すぐ、それに気づいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「この晴雨計の使い方を知っているかね、一つ測って見給え」などと云った。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
人間の心理的動搖が氣壓に何かの影響を及ぼすものだとしたら、午後の職員室の此のモヤ/\したものは、確かに晴雨計の上に大きな變化を與へてゐるに違ひないと思はれた。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
三 扨、時計や晴雨計を持たぬ所では、草木を觀察して時や天氣を察知した例多し。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
蒲公英(タンポポ)は、本邦で朝開き午以後萎むといふが、歐洲では、毎朝五時に開き午後八時に閉るから牧童の時計とし、又、晴雨計たり。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
ルリハコベは雨近付ば必ず花を閉ぢ、午後二時頃定つて花萎むから、英國の古諺に、其徳聞き盡し難く、述べ盡す可らずと云ひ、貧者の晴雨計と俗稱さる。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
君の父上は舵座にあぐらをかいて、時々晴雨計を見やりながら、変化のはげしいそのころの天気模様を考えている。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
作例 · 標準
「おや、晴雨計の針が急に下がったぞ」と、祖父は空を見上げて眉をひそめた。
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航海士は一日に何度も晴雨計をチェックし、嵐の接近に神経を尖らせている。
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アンティークショップで見つけた真鍮製の晴雨計は、今も正確に気圧の変化を指している。
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