網代
あじろ
名詞
標準
wickerwork
文例 · 用例
墨染の衣を着た坊さんが、網代笠を片手に杖ついて、富士に向って休息しているとすれば、問わずして富士見|西行なることを知る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
下つ瀬には網代人が州の小屋に籠って網代に鱸のかかるのを待っている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
淵の魚はさぞ待っているだろうと、昭青年は網代笠を傘の代りにして淵へ生飯を持って行きました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
「家は腰高の塗骨障子を境にして居間と台所との二間のみなれど竹の濡縁の外には聊かなる小庭ありと覚しく、手水鉢のほとりより竹の板目には蔦をからませ、高く釣りたる棚の上には植木鉢を置きたるに、猶表側の見付を見れば入口の庇、戸袋、板目なぞも狭き処を皆それぞれに意匠して網代、船板、洒竹などを用ゐ云々」。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
例えば不均等に二分して、大なる部分を棹縁天井となし、小なる部分を網代天井とする。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
入口に萩の枝折戸、屋根なしに網代の扉がついている。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
ただ破れ法衣を掛け網代笠をさげ※杖を立て頭陀袋を置いて、その前に坐ってぼんやりしているより外はなかった。
— 種田山頭火 『遍路の正月』 青空文庫
――まだある、秋の末で、其の夜は網代の郷の舊大莊屋の内へ療治を頼まれた。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
作例 · 標準
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ウィキペディア曖昧さ回避
網代(あじろ) 網の代わりという意味。 定置網の漁場。また、いつも魚群が集まってくる場所。 湖や川に柴や竹を細かく立て並べ、魚を簀の中に誘い込んで獲る仕掛け。 檜、竹、葦などを薄く細く削り、互い違いにくぐらせて編んだもの。天井、垣根、笠、(牛)車、輿、団扇、などに使用。 その他は以下を参照。 網代 (敷設艇) - 日本海軍の敷設艇。 網代 (あきる野市) - 東京都あきる野市網代。 網代 (熱海市) - 静岡県熱海市網代。旧田方郡網代町についても記載。 網代漁港 (静岡県) 網代隧道 網代 (由良町) - 和歌山県日高郡由良町網代。 網代 (岩美町) - 鳥取県岩美郡岩美町網代。 網代漁港 (鳥取県) 網代 (愛南町) - 愛媛県南宇和郡愛南町網代。 網代漁港 (愛媛県) 網代 (対馬市) - 長崎県対馬市上対馬町網代。 網代 (津久見市) - 大分県津久見市網代。 網代村 (曖昧さ回避) 網代町 (伊達市) 網代綴じ
出典: 網代 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0