話し好き
はなしずき
名詞形容動詞
標準
talkative person
文例 · 用例
父が話し好きであったからたいていの医師は来るとゆっくり腰を据えて話し込んでしまうのであったが、この楠先生もよくお愛想に出した葡萄酒の杯を銜んだりして、耳新しい医学上の新学説などを聞かせてくれたような記憶がある。
— 寺田寅彦 『追憶の医師達』 青空文庫
かの商人は話し好きとみえて車掌の顔をみると直ぐに又話しかけた。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
つまらない化け物の話なんぞすると、お父さんや叔父さんに叱られる」 ふだんから話し好きのおじさんも、この問題については堅く口を結んでいるので、わたしも押し返して詮索する手がかりが無かった。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
関さんは例の通りの好人物、大島さんは話し好きの合い口――清三にとってこの小学校はあまりいごこちの悪いほうではなかった。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
一体が話し好きであるのと、もう一つには、若いものを可愛がるという柔かい心もまじっているらしい。
— 広重と河獺 『半七捕物帳』 青空文庫
相手は気短の夕立で、博士はお尻の長い話し好きである。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
話し好きな伊藤君に比べると、同君の連れはまた正反對な沈默家だつた。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
話し好きな、人の好ささうな人であつた。
— 吉江喬松 『伊良湖の旅』 青空文庫