然したる
さしたる
連体詞頻度ランク #33687 · 青空 2 例
標準
(any) particular
文例 · 用例
が、紫の藤より、菖蒲杜若より、鎌倉の町は、水は、其の人の出入、起居にも、ゆかりの色が添ふであらう、と床しがるのみで、まるで以て、然したる容体とは思ひもつかないで居たのに。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
巽は眉の凜とした顔を上げて、「否、気分は初めから然したる事も無いのです。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
また主観客観の区別、感情理屈の限界は実際判然したるものに非ずとの御論はごもっともに候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
また主観客観の区別、感情理窟の限界は実際判然したる者に非ずとの御論は御尤に候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
又主觀客觀の區別、感情理窟の限界は實際判然したる者に非ずとの御論は御尤に候。
— 正岡子規 『歌よみに與ふる書』 青空文庫
空いつの間にか曇りてポツリ/\顔におつれどさしたる事もなければ行手を急いで上へ/\と行く。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
母が心の何方に走れりとも知らで、乳に倦きれば乳房に顔を寄せたるまゝ思ふ事なく寐入し児の、頬は薄絹の紅さしたるやうにて、何事を語らんとや、折々曲ぐる口元の愛らしさ、肥えたる腮の二重なるなど、かかる人さへある身にて、我れは二タ心を持ちて済むべきや。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
この時|傘をさしたる一人の男、線路のそばに立っていたのが主人の窓をあけたので、ソッと避けて家の壁に身を寄せた。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話には、然したる面白みもなかった。
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然したる理由もなく、彼女は会社を辞めた。
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私には、然したる特技もない。
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