一か八か
いちかばちか異読 イチかバチか
表現名詞-の形容詞
標準
sink or swim
文例 · 用例
それに行き著く一か八かの方途さへ、悉皆分つたためしはない。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
黒田五十五万石の浮き沈みに拘わる一か八かの勝負に落ちるかも知れぬと思うたけに、特別に念を入れた極く内々の手配りで取りかかりたい私の考えじゃ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
後顧の憂いがあっては一か八かの勝負は出来ぬ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
「ええ、た、た、たまらねえたまらねえ、一か八かだ、逢わせてやれ。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
わたくしは早くもそうと解しましたので幾度か、わたくしの目論みのいとぐちを繰り出さずに投げ捨てゝ、寮を出てしまおうかと思ったり、ときには思い切って一か八か池上に突っかってみようかと決心したことがあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
一か八かと思ふ間あらせず。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
谷山家の内情……特に龍代の放埒の底意を、ドン底まで看破いておりましたAは、それから一か八かの芝居を巧みに打って、私を谷山家の養子に嵌め込んでしまうと、いい加減な口実を作って、かなりの金を龍代から絞り取ったまま、パッタリと消息を絶ってしまったのです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
今度という今度は、いよいよ一か八かだ。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
作例 · 標準
新事業の立ち上げは、成功すれば大きな利益が見込めるが、失敗すれば会社が傾く「一か八か」の賭けだった。
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彼女は貯金を全てはたいて海外留学を決めた。「一か八か」の挑戦だが、後悔はしたくないと語った。
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最終局面で、監督はエースピッチャーの続投を指示した。「一か八か」の大勝負だ。
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「もう時間がない。ここは「一か八か」、この作戦に懸けるしかないだろう。」とリーダーは言った。
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