帰西
帰西
名詞
標準
文例 · 用例
時は前年八月二十一日、ところは川崎駅に近い生麦村、香港在留の英国商人リチャアドソン、同じ香港より来た商人の妻ボロオデル、横浜在留の英国商人マアシャル、およびクラアク、この四人のものが横浜から川崎方面に馬を駆って、おりから江戸より帰西の途にある薩摩の島津久光が一行に行きあった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
去年帰西して、昨日江州から上京したばかりだと云った。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
尤も今度は悦子が一緒だし、後から幸子も来ると云うので、ひとりで帰るような佗びしさはないけれども、幸子母子はそう長いこと滞在する筈はなく、悦子の学校が始まる頃には帰西するに違いないので、それから先、自分は又当分東京に残らなければならない。
— 中巻 『細雪』 青空文庫