袒
袒
名詞
標準
文例 · 用例
「いき」に左袒する者は 〔amour-gou^t〕の淡い空気のうちで蕨を摘んで生きる解脱に達していなければならぬ。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
秦火以後に諸子は復活したが墨子は其の學統さへ全く絶えて、終に晉の代の魯勝が出るまでは少くも墨子に左袒する氣味の人が無かつたのであるから、今更判然と考定する事の出來ぬのも自然の數である。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
「この事に關する以上、僕はお父さんに左袒します。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
しかし後にはこれに左袒するものも多くなって、順承が聴納しようとした。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
吾に左袒する者は、檄の至るを待ち、叡山に来会せよ。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
正弘は彼に於て概ね開国論に左袒し、伊沢|美作守政義の洋行の議をさへ容れた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
袴は普通のもので、めいめいの単衣を袒ぬぎにして腰に垂れ、浅黄または紅で染められた唐草模様の襦袢(?
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
番頭が行って見ると、ひとりの若い男が袒ぬぎになって雪の中に立っているのです。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫