山桃
やまもも異読 ヤマモモ
名詞
標準
wax myrtle (Myrica rubra)
文例 · 用例
お雪は五年前の初雪の朝に生れた、山桃の花の樣に可愛い兒であつた。
— 石川啄木 『散文詩』 青空文庫
夫に到る處山桃がある。
— 長塚節 『壹岐國勝本にて』 青空文庫
何處であつたか熊野あたりの神社の謠であつたが山を通れば山桃欲しや、身をも投げかけてゆすらば落ちよ、さてもつれなの山桃や といふのがあつた。
— 長塚節 『壹岐國勝本にて』 青空文庫
山桃は幾年か前からどんなのかと思つて心にかけて居たが博多で始めてたべて、此處でなつてる處を見た。
— 長塚節 『壹岐國勝本にて』 青空文庫
この山桃は東京あたりではなか/\喰べられない。
— 海邊八月 『樹木とその葉』 青空文庫
私は梨の木に上つて果實の甘い液にナイフの刄をつける時も、ゐもりの赤い腹を恐れて芝くさのほめきに身をひたす時も、赤ん谷の婆(母の乳母で髪の白いなつかしい老婆だつた)のところに山桃採りにゆく時にも、絶えず何らかの稗史を手にしないことは無かつた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
」 これは山桃の鉢植ゑを後に苦い顔をしてゐたペツプの言葉です。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
そこで聞くと、椎の友会は、伊藤|松宇、森|猿男、片山桃雨、石山桂山、石井得中の五氏の顔触れで、月並家の運座には、宗匠のみが選者となるのを改めて、座中の共選という事にしているそうだ。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
夏になると、山桃の甘酸っぱい実が採れるので、子供たちは木に登って夢中になって食べた。
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庭に植えた山桃の木には、毎年たくさんの実がなる。
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山桃の実は、生食するだけでなく、ジャムや果実酒にも加工される。
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