生井
いくい
名詞
標準
eternal well (i.e. one that never runs dry)
文例 · 用例
赤谷川に架けられた生井の相生橋は、水面から二十丈とかいう高さで、甲州の猿橋などより遥に高く、峡谷も短い間ではあるが実に立派なものだ。
— 木暮理太郎 『三国山と苗場山』 青空文庫
すでに傷き片息になっている毛もののこととて、※くまもなく四股をくいくいと伸して息絶えた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
するとどこに残って溜っていたのでしょうか、悲しみに少し甘酸っぱい味がついて、それが胸を蜜柑の房のように絞るとその悲しみは嵩を増して来て、くいくいとまた泣き歔欷りが二つ三つ立て続けに出ます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「ちーつーほう、でーでーほう、めいくいほう、ぱーれいほッほ、めーりいほ――まア、今夜は暑いわね。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
何故なら、憲法や民法の上での男女の平等、結婚の自由、離婚の自由ということと、きょうの現実の不自由だらけで破綻した社会経済生活の実際との間には、おそろしいくいちがいがあるから。
— 宮本百合子 『離婚について』 青空文庫
従って、近代のヨーロッパの知性をうけいれている文学精神は、日本の社会感覚、文学感覚との間に、忍耐をもって埋めてゆかなければならないくいちがいを生じている、というようなことについて、こんにちでは知っていないものもないし、自覚していないものもない。
— ――こんにちの文学への疑い―― 『「下じき」の問題』 青空文庫
先刻郵便が来たとき、何処から来たのかと郵便屋に尋ねたのじゃ、そしたら、八重さ所からと、弟様とこから來たのやと言うさかい、そんなら別に用事はないのや、はゝん、八重さなら時候の挨拶やし、弟様なら礼手紙をいくいたのやなちゅうこと位はちゃんと分っとるんじゃ。
— 加能作次郎 『恭三の父』 青空文庫
ほんとうに、ブルジョアに隷属する彼らが、よどんだ沼の中につながれた材木であり、縛ったなわもろとも、いつか腐る運命にあるなら、彼は、さながら激流の彼方の岸、此方の岩角と衝突しながら、漂いいくいかだのごときもので、時代の犠牲たることに異いがなかったのです。
— 小川未明 『風はささやく』 青空文庫
作例 · 標準
その地の伝説によれば、飢饉に瀕した人々を救ったのは、決して枯れることのない「生井」から汲み上げた水だったという。
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彼女の文章は、読者の心に新たな視点をもたらす「生井」のようなものだ。何度読んでも飽きることがない。
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大学の図書館は、古今東西の知識が集まる「生井」であり、探求心ある者には無限の学びを提供してくれる。
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困難な状況下でも、彼の支援は常に「生井」のように頼りになった。
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ウィキペディア
生井(なまい)は、栃木県芳賀郡茂木町の大字。
出典: 生井 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0