飛過
とびすぎ
名詞
標準
passing by flying
文例 · 用例
真先に、布、紙を弁えず飜した、旗の面に、何と、武州、郡の名、村の名、人の名――(ともに憚ると註してある)――歴々と記したるが矢よりも早く飛過ぐる。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
と或は急に、或は緩く叫ぶ声の窓の外面を飛過るとともに、響は雑然として起り、迸り出づる、群集は玩具箱を覆したる如く、場内の彼方より轟く鐸の音はこの響と混雑との中を貫きて奔注せり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
かかる間にも常は止一毛に値する一秒の壱銭|乃至拾銭にも暴騰せる貴々重々の時は、速射砲を連発にするが如く飛過るにぞ、彼等の恐慌は更に意言も及ばざるなる。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
事々が、話題が、突飛過ぎて滝本はいろいろと我点が行かなかつたが、久し振りで友達に会つたことの面白さに恍惚としてゐた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
朗吟して、飛過す洞庭湖。
— 芥川龍之介 『杜子春』 青空文庫
彼九州に遊びし時家を憶ふの詩あり、曰く客蹤乗興輙盤桓、筐裡春衣酒暈斑、遙憶香閨燈下夢、先吾飛過振鰭山、と。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
初め女中共は、今夜の彼の思い付きが聊か突飛過ぎるので、此れは殿様と道阿弥とが豫め示し合わせて、彼女たちを恐がらせようと云う悪戯かも知れないと、半ばそんな風に疑ぐっていた。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
君、僕の考えは余り突飛過ぎるだろうか。
— 江戸川乱歩 『百面相役者』 青空文庫
作例 · 標準
目的地を飛過してしまったことに気づき、操縦士は慌てて進路を戻した。
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鳥たちが塒を飛過して、さらに遠くへと飛んでいく。
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山を飛過する雲の動きが、刻一刻と変化していく様子が美しい。
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標準
fickle heart
作例 · 標準
彼女の飛過な性格に振り回され、彼はいつも溜息をついている。
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飛過な愛よりも、一途で揺るぎない想いこそが大切だと気づかされた。
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「君の飛過にはもう慣れたよ」と、友人は呆れたように言った。
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