灰水
はいみず
名詞
標準
文例 · 用例
それから一時間と経たないうちに、いい加減に薄められた石炭酸だの、昇汞だの、石灰水だのがドシドシ運びおろされて、チャンコロ部屋一面にブチ撒かれた。
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫
この頃は単衣を灰水であらっている始末です。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
おとなしい灰水色の制服のカラーに金糸でオリーヴの葉飾りをぬいとりした服をつけた保が、「姉ちゃん、どうして結婚なんて、したの?
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
そこで彼女は、腰をかがめて、蘆灰を掬い上げては、地上の水のなかに入れたが、蘆灰がまだ冷え切らないから、水がジュウジュウと沸き、灰水が彼女の全身に濺がれる、まだ大風も熄んではいないから、灰が体に打ちかけられ、彼女は灰色になってしまった。
— 魯迅 『不周山』 青空文庫
(*石灰水=水酸化カルシウムに二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムが沈殿する。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
[実験] 石灰水またはバリタ水(酸化バリウム水)が沈殿を起こし、塩酸を加えることによって再び消失するならば、炭酸がその水に存在する。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
砂糖大根で色をつけたワインもまた石灰水で無色になる。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
15.上の分析によって更に明らかになったのは、13標品は硫酸石灰水和物で混ぜ物処理がなされていて、その量は4.3から43.66%に及んでいた。
— FOOD AND ITS ADULTERATIONS; ANALYTICAL SANITARY COMMISSION OF "THE LANCET" 『食品とその混ぜ物処理』 青空文庫