平曲
へいきょく
名詞
標準
chanting of the Heike Monogatari to biwa accompaniment
文例 · 用例
藤村性禅といへば、平曲波多野流最後の※校であつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
以前京都で月に一度づつ琵琶法師の藤村|性禅氏を中心に平曲好きの人達の会合が催されてゐた事があつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
検校はどんな音楽会でも、平曲だけは別物だといつて、いの一番に語らなければ承知しなかつたものだが、この日は一先づ琵琶を膝の上に置いて世間話をした。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
例へば平曲から出た説教節や幸若舞曲風の要素が取入れられて、單純な物語の多少劇化したものをテキストに作りあげて、之れに依つて徐々に複雜な演出を試みたのであらうと思はれる。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
そしてそのとき杜蔭に思いがけなくも、曲馬団の小屋が掛っているのを見て、たいへん奇異の感にうたれたが、近づいてみると、古ぼけた蝦茶色の緞帳に金文字で「銀平曲馬団」と銘がうってあったのには、夢かとばかりに驚いた。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
銀平曲馬団といえば、これは亡き真一が一座していたという曲馬団と同じ名であった。
— 海野十三 『三人の双生児』 青空文庫
こゝに「当道」というのは、今日でも箏曲や地唄のことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合、所謂「座」であって、、別当、勾当、座頭の四官があり、これらの四官が又十六の階級に分れていた。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫
やがて出るや秋の夜の秋の夜の月毛の駒よ心して雲井にかけた時の間も急ぐ心の行衛かな秋や恨むる恋のうき何をかくねる女郎花我もうき世のさがの身ぞ人に語るなこの有様も恥かしや「小督だな」平曲はちかごろ流行っているので蜘蛛太にも、それだけわかった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
盲目の琵琶法師が、哀愁を帯びた声で平曲を語り、聴衆の涙を誘った。
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国立劇場で、伝統芸能である平曲の貴重な公演が開催された。
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彼は長年にわたり平曲の伝承に尽力し、重要無形文化財の保持者に認定された。
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