知った風
しったふう
表現形容動詞
標準
pretending to know
文例 · 用例
簪の突込み加減も、じれッたいを知った風。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
――余計な事じゃないか、何も坊主の癖にそんな知った風な妄言を吐かんでもの事だあね」「しかしそれが商売だからしようがない」「商売なら勘弁してやるから、金だけ貰って当り障りのない事を喋舌るがいいや」「そう怒っても僕の咎じゃないんだから埓はあかんよ」「その上若い女に祟ると御負けを附加したんだ。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
ところどころに露出した、石灰岩の滑らかな表面を杖でつついて、氷河時代の遺跡でしょうなんて、知った風をして立ち留ったが、どこの地質の先生から教わったか知らないが、氷河の遺跡だか雨水の遺跡だか分るものか。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
横を歩いていた例の欧亜混血の少年が、私たちがやってきた道を顎で指し、知った風な顔に微笑を浮かべた:「ねえ、旦那、俺たちの友人(死んだ男のことだ)は訴えが却下された時、独房の床にチビったんです。
— ジョージ・オーウェル George Orwell 『絞首刑』 青空文庫
はからずも、彼が長柄の埠頭で知った風説と、それは符節が合っている。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫
いま、物々しい夜景を目に、初めて、自分のほかにも、ただならぬ世間があるのを知った風だった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
無用に気をきかせたり、才ばしったふうをしないほうがいい。
— 山本周五郎 『落葉の隣り』 青空文庫
作例 · 標準
彼はワインのラベルを眺めながら、いかにも知った風な口振りで語り出した。
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「この業界も長くないね」と、新入社員が知った風な顔をして生意気を言う。
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政治の裏側をすべて見通しているかのように、彼は知った風に解説してみせた。
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