王姫
おうき
名詞
標準
文例 · 用例
」Pan「嘗ての世でお前の母は或る奥深い王城の王姫であつた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
わしはその時一個の鵞鳥の卵として生れ、そのまゝ王姫の夜食の膳に載せられた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
その夜王姫はみごもつた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
それは乞食のように哀れな身の上であったり、王姫のように耀かしい生活であったりするが、どっちにしてもそういう空想のほうが現実よりなまなましく、実感がこもっているように思えたのはふしぎである。
— 山本周五郎 『合歓木の蔭』 青空文庫
王様はいよいよあきれて、今度は自分の娘、すなわち王姫を娼家に住みこませ(ヘロドトスは、これはちょっと信じられない話だがと断っている)客の一人一人に身の上話をさせて、犯人を発見しようとする。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
彼は墓場の新しい死骸の腕を切り取って、ひそかにたずさえて行き、王姫の質問に対して、自分が犯人だと答える。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
王姫は逃がすものかと彼の手をつかむが、それは実は死体から切りとった腕であった。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
後に王様はこれを聞いて、若者の知恵に感心し、ついにかぶとをぬいで王姫を彼にめあわせた。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫