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藤葛

ふじかずら
名詞
1
標準
文例 · 用例
藤葛を攀じ、渓を越えて、ようやく絶頂まで辿りつくと、果たしてそこに一つの草庵があって、道人は几に倚り、童子は鶴にたわむれていました。
剪燈新話 中国怪奇小説集 青空文庫
「わしの符※は、事が起らん前なら効があるが、こうなってはなんにもならん、四明山に鉄冠道人という偉い方がおられるから、その方に頼むがいい」 土地の者は魏法師の言葉に従うて、藤葛を攀じ、渓を越えて四明山へ行った。
田中貢太郎 牡丹燈記 青空文庫
それは藤葛のような大きな葛であった。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫
(たしかに猿じゃ、人間ではない、では、猿がこんなことをしてくれているだろうか、そう云えば、さっき井戸の上を飛び渡った獣は、どうも猿らしかった、では猿の群が俺のここに落ちたことを知って、助けてくれようとしているのか) 藤葛はもう二丈余りもさがって大塚の頭へ届きそうになって来た。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫
(猿でもかまわん、助けてくれるなら、助けてもらおう、この井戸の中からだしてもらおう) 大塚はおろしてあった銃を肩にかけて藤葛の手比になるのを待っていた。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫
藤葛はしだいしだいにおりて来た。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫
大塚はその藤葛を手にしてその端を帯に差してそれを折り返した。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫
大塚は手拭を出して二重になった藤葛を縛りつけそれが済むと両手を藤葛へ持ち添えて、引きあげてくれるのを待っていた。
田中貢太郎 忘恩 青空文庫