天才肌
てんさいはだ
名詞名詞-の形容詞
標準
(person) seeming like a genius
文例 · 用例
うっちゃっときゃ、まあ母子心中か餓死なんです」「ご主人は」「主人は、僕の農芸大学の先輩に当る園芸家なんですが、天才肌でまるで家庭の面倒なんか見ないんです。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
この天才肌の鏡花も、自然主義全盛時代には戯作者か何ぞのやうに看做されたこともあり、軽い喀血を気にして、数年逗子に転地してゐた前後は、生活も楽ではなかつた。
— 徳田秋聲 『亡鏡花君を語る』 青空文庫
が、熱烈なる天才肌の二葉亭と冷静なる政治家気質の蘇峰と相契合するには余りに距離があり過ぎたから、応酬接見数回を重ねた後はイツとなく疎遠となってしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
時雄の眼に映じた田中秀夫は、想像したような一箇秀麗な丈夫でもなく天才肌の人とも見えなかった。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
謂はばそれは優れた天才肌の偏倚的な芸術家と、普通そこいらの人生行路に歩みつかれて、生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた。
— 徳田秋聲 『和解』 青空文庫
天才肌のこの様な女の死はひどく勿体なさを感じるけれど、仲々|悧巧なひとであったとも考えられる。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
自分の筆力で前代未聞の怪画を描いて、天下後世を震駭させてくれようと思った……これがこうした若い、天才肌な芸術家にあり勝ちの、最も高潮した名誉慾だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
これがやはり天才肌の青年……殊に頭の優れた芸術家なぞに在り勝ちの超自然的な愛慾、兼、性慾だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は新しい技術をすぐに習得する天才肌のエンジニアだ。
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彼女はどんなジャンルの音楽でも歌いこなす天才肌の歌手だ。
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あの画家は、誰にも真似できない独特の感性を持つ天才肌の芸術家だ。
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