眩惑
げんわく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
dazzlement
文例 · 用例
あの舞うのは何故かと調べてみると、内耳の一部をなしている三半規管の構造が不完全なため、始終に眩惑を起すからだという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
――「……いつだつたかの晩、その伊太利譯を讀んだ時、私はこれらの頁を書いたあの夢のやうな晩のことを思ひ出し、まだ子供らしい頬をほてらせながら、死を、死の神格化を見出すべく愛を突き拔けてゆく、この若い祖先の迅速さには、殆どわれにもあらず、眩惑し、驚嘆いたしました。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
しかし用紙を一ぺんしわくちゃにして延ばしておいてかいたらしいあの技術にどれだけ眩惑された結果であるかまだよくわからない。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
それで課長殿が窓際へ行って信号の出処を見届けようとしても、光束が眼を外れると鏡は見えなくなり、眼に当れば眩惑されるので、もしも相手が身体を物蔭に隠して頭と手先だけ出してでもいればなかなか容易に正体を見届けることは困難であろうと想像される。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
それは、しかし、無限の生命に眩惑されるためではなかった。
— 梶井基次郎 『筧の話』 青空文庫
その中に私だけがタッタ一人、彼女に眩惑されなかった。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
それが第一義でありまた最大の難事であるのに、われわれの目は伝統に目かくしされ、オーソリティの光に眩惑されて、天然のありのままの姿を見失いやすい。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
いわゆるスモークボールを飛ばして打者を眩惑する名投手グローブの投球の秘術もやはり主として手首にあるという説を近ごろある人から聞いた。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
作例 · 標準
夜道で対向車のハイビームを浴び、眩惑されて一瞬前方が見えなくなった。
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雪山では直射日光が雪面に反射して目を眩惑するため、サングラスが必須だ。
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犯人は眩惑弾を投げ込み、周囲を混乱させた隙にその場から逃走した。
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