鉄くず
てつくず
名詞
標準
scrap iron
文例 · 用例
ふたをあけて見ると腐ったような水の底に鉄釘の曲がったのや折れたのやそのほかいろいろの鉄くずがいっぱいはいっていて、それが、水酸化鉄であろうか、ふわふわした黄赤色の泥のようなものにおおわれていた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
池の断面の形をした鉄板の片を電磁石の間において、それに鉄くずを振りかけて、その磁力線の分布を、実地と比較した学生もあった。
— 寺田寅彦 『池』 青空文庫
ガラスでも、鉄くずでも、石でも、そこらにあるものは、王女のやわらかな手よりももっとやわらかな水のために、かたちをかえられていました。
— DE VILDE SVANER 『野のはくちょう』 青空文庫
「いま、鉄くずでも、紙くずでも、値になるのだよ。
— 小川未明 『雪の降った日』 青空文庫
あの紙は、またすき直して、おまえたちの使っているような鼻紙や、もっとりっぱな紙になるのだし、鉄くずは、溶かして、またいい鉄になるのだ。
— 小川未明 『雪の降った日』 青空文庫
成る程昨今では袋へ入れる鉄くずがないわけですものね。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
ジョンドレットが、「あれはみな暖炉職工でございます、」と言った腕のあらわな男どものうちの三人は、鉄くずの中を探って、ひとりは大きな鋏を取り、ひとりは重い火ばしを取り、ひとりは金槌を取って、一言も発せずに扉から斜めに並んだ。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
行って見ると灯火管制ではないが広場に暗闇で提灯がちらちら、その中で主任の徳永大尉と助手の大谷曹長が兵士を指揮して、ガスの機関にせっせと鉄くずを入れている。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
工場から出た大量の鉄くずが、リサイクル工場へと運ばれる。
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道端に錆びた鉄くずが捨てられていたので、回収した。
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鉄くずから新しい製品が生まれるのは、環境に良いことだ。
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