神儒
しんじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
神儒仏老荘の思想を背景とした芭蕉の業績を、その上に西欧文化の強き影響を受けた現代日本人がそのままに模倣するのは無意義である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
横井は又ヨオロツパやアメリカで基督教が、人心を統一する上に於いて、頗る有力であるのを見て、神儒仏三教の不振を歎いた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
先づ日本國に行はれる道徳論は神儒佛の三道として、其神儒佛の主義は決して惡いものではない、啻に神儒佛のみならず耶蘇教も囘々教も老子も莊子も其外凡ての徳教――宗教と云ふものは皆こりや宜しいと云はなくてはならぬ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
であるから、此日本を今日の如き文明に進めたと云ふのも、其源に溯り遠い處を詮索して、道徳の點より云へば神儒佛のお蔭と云はなければならぬ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
口を放つて神儒佛の徳教を難有く思はなければならぬ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
難有く思ふけれども、扨て國を開いて今の西洋文明流の交際を爲やうと云ふのには、何分にも昔の神儒佛では間に合はぬ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
そうしてその間に川合清丸のように神儒仏三教一致の立場から立論する者もあって思想界もそう単純ではなかった。
— 序論 『明治哲学界の回顧』 青空文庫
つぎに、仏教はもとより霊魂不滅論なれども、神儒二道とはやや異なるところあり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫