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清僧

せいそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
支那の寒山という慾無しを自慢の清僧ですら、吾心似秋月などゝ恬淡そうな句を詠み放しだけでよさそうなものを、未練らしく巌壁に書きつけている。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
清僧のおさとが知れる。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
何の用事か知らないが、法眼、円通といえば当時噂に高い清僧たち、失礼があってはいけないと言うので、女中たちに云い含め、いとも丁寧に座敷へ通して正座に据え、自分は袴羽織で挨拶に出ました。
岡本かの子 茶屋知らず物語 青空文庫
「どうだ、茶屋というものは礼儀正しいものではないか」 主人が用向きを訊いてみると格別のことも無い様子、話の具合では、どうやら茶屋の遊びという事を清僧らしく簡単に思い做して、何も知らずに試みに来た様子。
岡本かの子 茶屋知らず物語 青空文庫
御主人勘定はいくらですか」「いえ、御出家からは頂戴致しません」「ほほう、それは奇特な事ですな」 二人の清僧は寄寓の寺へ帰りました。
岡本かの子 茶屋知らず物語 青空文庫
質帝隷居士、百味の食を作り、清僧を請じ、余り物もてこの六比丘を請ぜしに、油と塩で熬た魚をくれぬが不足だ。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
畢竟、後白河上皇が仰せられた通り、隠すは上人、せぬは仏で(『沙石集』四の二)、日本に清僧は一疋もなく従って鑑識もその用を要せぬからだ。
猪に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
棺のうしろに添ふて黄のころもを着け、置くや浮葉の露よりも目に立てゝ見る一點の塵なき清僧と思はるゝは誰ぞと、案内のお花に尋ぬれば、あれは上市村とやらの和尚樣といへり。
島崎藤村 山家ものがたり 青空文庫