幻辞.com

述而

じゅつじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
「三人行えば、必ず我が師あり、その善者を選んで之に従う」『論語(述而二十一)』と言われたことに、学ぶに決まった師は無く、ただ善者に従われたことが見て取れる。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
「我は生まれながらにして、之を知る者にあらず、古を好んで学に努めて之を求める者である」『論語(述而十九)』と言われたのを考え、孔先生が自我自尊の驕り無く、謙遜誠実・小心誠意の心をもって学ばれたことを思うべきである。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
「黙して之を知り、学んで厭かず、人を誨えて倦まず、何か我にあらん哉」『論語(述而二)』と言われる、学んで厭かずの一句に、孔先生の向上心の不断・不息を察することができる。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
四十七歳にして易を学び『周易正義』、「あと数年、せめて五十まで易を学ぶことが出来るならば、大過無く人生を過ごすことができるだろう」『論語(述而十六)』と、言われたことに照らし考えれば、真に老いの将に迫ろうとするのも忘れて、熱心に尚努められたことを知るべきである。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
孔先生は「新しいことを加えず昔の訓を好むこと、密かに殷の賢太夫だった老彭に比べている」『論語(述而一)』と言われて、古来の聖賢の訓を伝えられたが、先生の恩恵の後への影響は、老彭の及べるものでは無い。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
試みに之を歴史に徴すれば述而不作、信じて古を好みし儒教に次で起りしものは即ち黄老の教也。
山路愛山 凡神的唯心的傾向に就て 青空文庫
孔子も述而不作、信而好古というて居る。
桑原隲蔵 支那人の文弱と保守 青空文庫
『論語』述而篇に甚矣吾衰也、久矣吾不復夢見周公也とあるのは、政治家として周公の禮政を復活せんとした、彼の素志の到底現實し難きを自覺せし時の失望の聲で、恐らくは彼が望を政界に絶つた當時に發したものと想はれる。
桑原隲藏 支那史上の偉人(孔子と孔明) 青空文庫